歴史学?考古学専攻
過去から学ぶ、未来を創造する力
多様化する社会に必要な、考え抜く力を養う
城下町?金沢を舞台に、歴史資料から「今」を考える
歴史学とは、歴史上のさまざまな事柄の背景や因果関係、推移を正確に把握しながら考察する学問です。この歴史学を、北信越の私立大学で唯一、専門的に学ぶことができるのが本学の歴史学専攻です。
歴史学専攻では、古文書や古記録をはじめ、古い地図や絵画に写本、古銭などの実物、さらには、遺跡から出土する土器や木簡なども扱います。こうした歴史資料を通じて原始?古代から近現代まで、金沢から日本、そして世界をも視野に入れて広く深く学びます。歴史学の知識や技術を学ぶことは、学芸員や中学校社会科?高等学校地理歴史科の教員などの職業に必要な能力を磨くことにもなります。
専門的に学べる4コース
専門分野としては、我が国の歴史資料から身の周りの事柄を捉える「日本史」、史料や図像から中国?アジアの社会を深く学ぶ「東洋史」、欧米の資料からグローバルな視点を養う「西洋史」、遺跡の発掘や出土資料の調査を通じて学ぶ「考古学」の4コースを設定しています。さらに、歴史資料の保存や継承、活用の方法まで学ぶことができるのが、他大学と異なる本学の特徴であり、総合的かつ実践的な知識や技術を身に付けます。
歴史学の4コースの学び
コース
歴史資料から読み解く先人の声 ―「昔」から「今」を学ぶ―
世界規模の視野と地域の視点とを持ちながら我が国の歴史資料を検討することで、日本の歴史を広く深く理解するとともに、身の回りの事柄を歴史的に考える力を養います。
コース
漢字文化のルーツをたどる ―中国、そしてアジアへの視座―
文献史料や図像資料を駆使して、漢字文化圏の広がりと重層的なアジアの社会?文化、そして史料の継承と保全の意義について学び、日本を取り巻く国際社会情勢を考える力を養います。
コース
世界を知り、世界に触れる ―グローバルな理解―
欧米の文献?史料などの研究を通して、世界に向けた視野で歴史を考える方法を学び、社会の多様性を理解する力を養います。
コース
モノから探る歴史 ―地下に眠る先人の声を聴く―
遺跡の発掘や出土資料の調査を通じて、考古学研究の基本を実践的に学びます。また、最新科学を応用した、資料の分析から保存方法までを習得することができます。
教員や学芸員などの専門職や、多彩な職種への就職
歴史学専攻では、中学校教諭一種免許状(社会)?高等学校教諭一種免許状(地理歴史)、学芸員、司書、考古調査士などの資格?免許の取得が可能で、歴史に関する知識と技能を生かせる職業を目指すことができます。
また史資料を解釈して歴史像を構築する学びは、歴史に関する教養とともに実社会で必要とされる分析力?思考力?課題解決力を養うことにつながり、例年多くの学生が公務員をはじめとして、さまざまな企業?団体へ就職しています。
取得可能な資格?検定
- 中学校教諭一種免許状(社会)
- 高等学校教諭一種免許状(地理歴史)
- 学芸員
- 2級考古調査士
- 司書
卒業研究テーマ例
- 新潟県横滝山廃寺出土平瓦の考古学的研究
- 福井市内遺跡出土古代ガラスの自然科学的研究
- 北東北の防御性集落と中世城館
- 摂関政治期朝廷儀礼の帯剣故実と貴族社会
- 天正壬午の乱と真田昌幸の領国形成過程
- 江戸時代の寺院統制-加賀藩触頭制度の検討-
- 近代女子高等教育と安井てつ
- 『デカメロン』から見たルネサンス期イタリア社会
- フランス革命期におけるギロチンの意義の変遷
- 砺波ほか散村地域の屋敷林の特性